飲食店を経営しようと考えていて、居抜き物件があった場合には、初期投資として厨房設備等が省けて安くなり、資金繰り上は楽になると考えます。しかし、初期投資というお金の面だけではなく、今後経営を続けていく上で、利益をあげていける物件なのかを考えることが大切です。前も飲食店として活用されていた物件であれば、何故閉店することになったのかを確認することが大切です。
その原因が赤字続きであった場合には、人が入らずに売上が上がらなかったことが考えられます。この場合には何故入らなかったのかに注目すべきです。提供していた内容が受け入れらなかった場合には、それとは業態を変えることで入ってもらえる可能性もあります。ただ人の動きがこの場所を通らないという欠点があるのであれば、自分達が開店しても人が入る可能性は低く、そう考えるとこの物件での開店は避けるべきです。
条件が非常によい物件であり、初期投資が安く抑えられるとしても、その後のお店の経営を続けていけるかという部分に注目しないと、そこで開店しても失敗する可能性が高いです。開店して黒字を計上し続けているお店の成功事例としては、物件に目ぼしをつけたら、その物件に一日、又は一週間いて、人の流れを調査して、物件の前をどれだけの人が通るかを確認した上で、人の主要通路と判断されたら開店しています。